より良い大学運営を目指す―課題発見のための調査企画―

十数年前から「大学全入時代」などと言われていましたが、
文部科学省の調査によれば、
2021年度、大学進学率は(大学+短期大学合わせ)58.9%となり、
過去最高を記録したようです。

「学校基本調査」(文部科学省) (https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/k_detail/1419591_00005.htm)をもとに加工して作成

今や6割程度の人が大学進学する時代になりました。

さらに、それに伴って大学数も増えています。
特に私立校は、1950年と比べると、500校以上も増加しています。

こうして数字を見ていくと、
多くの方が学ぶ機会を得られるようになったことが実感できて、
大変良いことのように思えます。
ですが、詳しく見ていくと、
実は、良いこと尽くめという訳にはいかないようです。

「大学全入時代」に関して論じた記事は、多くの問題点を指摘しています。
その問題点の一つが、定員割れです。
定員割れとは、募集している人数よりも、出願している人数が少ないことを指します。
定員割れが続くと学生の確保に苦労し、学校経営に影が差すこともあります。

いくら授業の質が良くとも、生徒が入って来なければ経営は成り立たちません。
ニュースを見て、
これからは入学者を一層増やさなければならないと、
危機感を抱いている大学関係者もいるのではないでしょうか。

そうした問題の解決をサポートするため、本記事では、
大学の課題や改善点を発見するための調査をご提案いたします。

アンケートの種類

学生アンケート

対象:在籍生徒

内容:学生の大学に対する満足度や意識、要望等、大学全般にかかる内容

「学生アンケート」では、調査時点で学校に在籍している生徒に対し、アンケートを行います。
紙やWEBアンケートを用いて、生徒自身に記入させることで、
調査している側が思いもよらなかった長所や短所について知ることができ、
学生のニーズ、大学の現状や改善状況を把握することが可能です。

生活調査という名前で行うこともあり、質問内容が、実態調査と重複する所もあります。
設問内容を工夫して、マークシートを用いる方法もございます。

実態調査

対象:在籍生徒
内容:学生の家庭状況、経済状況(仕送り、アルバイト等)や勉強時間、読書時間、友人・交友関係の内容、スマートフォンやパソコンなどの利用状況、奨学金等

学生アンケートと同様に、在籍の生徒に対して行う調査です。
生徒たちがどのような状況にあるのかを把握して、今後の方針に役立てます。

いくつかの選択肢から選ぶ方式(択一問題)にして、
マークシートを用いることで、
数千万以上のアンケートも、素早く処理することが可能です。
実態を数値として把握することで
生徒の生活をより具体的に知ることが出来ます。

マークシートでの作業フローはこちらからご覧いただけます。
(学校により仕様が異なります。詳しく知りたい方は、お問い合わせよりご連絡ください。)

マークシートに自由回答欄を設けることで、
より詳細なデータを得ることも可能です。

オープンキャンパスアンケート

対象:進学を検討している高校生、その保護者等

内容:学生の志望学部、大学についての意見、感想、要望等

オープンキャンパスアンケートの対象は、
オープンキャンパスのため来校した学生や、その関係者です。
自校に興味を持っている人物や、
入学を検討している人を対象とした調査となるため、
より志望者に直接的に働きかける方法を模索できることが、このアンケートの長所です。

アンケート結果は、今後のオープンキャンパスの充実度の向上や、
学生の募集をする際の目安となります。

さらに、アンケートを取ることで、
今後も、学校をより良くしようとする意志があることや、
学生の声に耳を傾ける学校であることのアピールにもなります。

授業評価

対象:在籍生徒

内容:教員の授業内容・方法の改善

大学進学を検討している学生が
志望する大学を選ぶ条件の一つが、授業・教員の質です。

学ぶ内容が同じであっても、
学生の視点に立って作られた、より分かりやすく、
学習意欲を駆り立てられるような面白い授業を受けられる大学に、
学生は興味を惹かれます。

在籍している生徒による適切な授業評価を行い、
その結果の公表等を通じて、教育改善をしていくことで、
受験生やその保護者にとって、より魅力的な授業を提供出来るようになります。

「授業評価」という呼び方の他、
授業改善、学習評価、ファカルティ―ディベロップメントといった呼称も使われています。
さらに、近年は大学に限らず、高校、中学校でも実施されています。

分析

ここまで、アンケートについて紹介して来ました。
どれも調査することで、充分なデータを得ることが出来るのですが、
より効果的な施策を打つためには、
さらにもう一段、データを深掘りすることで、傾向や課題を見つけ出すことも出来ます。

弊社では分析も行っております。
ここから、その一例を紹介いたします。

自由回答集計

あらかじめ用意された選択肢の中から選ぶのではなく、
回答者が自ら言葉を考えて記入する自由回答は、
時に、調査する側が予期していなかった意見も得られる、
とても貴重なデータです。

実際に弊社が行ったアンケートでは、
回答者の方々に多くの文章を記載していただいております。

ですが、文字や文章をデータにするのは作業負荷が大きく、かなりの時間がかかるため、
記載内容を分析することは、意外と多くないのが実状です。

単語やキーワードで効率的に分析することも可能ですが、
弊社では、さらに踏み込んだ分析もしております。

イメージ図

マークシートを用いてアンケートを取る際にも、
選択式の設問の中に、自由回答欄も用意することで、
数値化されたアンケート結果とは、異なる側面が浮き彫りになることがあります。

ご依頼内容により、カスタマイズも可能です。
お客様のニーズに合わせた形で承ります。

統計・解析

全体や属性(年齢、性別等)での傾向を見るだけでなく、
そもそもアンケートを取る対象(母集団)がどのような特徴を持っているのか、
あるいは、「男性、文学部」「女性、文学部」「男性、教養学部」のような属性の組み合わせで見ることで、
一つの属性を見るだけでは分からなかった傾向が、見えて来ることがあります。

イメージ図

統計・解析では、調査結果が偶然かどうかを確かめたり、
グループ間の差を調べたりすることが出来ます。

こういった、複数間のデータの関係性を分析したり、
データを取りまとめたり、
結果から傾向を予測したりする分析手法を、
「多変量解析」と言います。
弊社では、一部ですが以下のような多変量解析を実施しております。

ノンパラメトリック検定(母集団が特定の確率分布に従っているという前提が不要)
・χ二乗分析
・因子分析
・回帰分析
・重回帰分析
・クラスター分析
・判別分析

パラメトリック検定(母集団が特定の確率分布に従っていることが前提)
・相関分析
・t検定
・分散分析

※上記以外は、応相談

多変量解析に関しては、こちらのページでも、詳しく解説しております。

最後に

本記事では「アンケートの種類」と「分析」について紹介しました。

弊社ではアンケート調査に付随する、
封入作業や報告書の作成などの作業も行っております。

全ての工程を弊社に委託することも可能ですし、
アンケートの封入のみ、集計のみ、など工程の一部分のみの委託も可能です。

まずはサイトをご覧ください。
また、納期や費用などについて、さらに詳しく知りたい!という方は、
お問い合わせやお電話(042-315-5650)から、お気軽にご連絡ください。